ゴルフ – テンセイプロオレンジ1KとベンタスTRブラックのシャフト使用感比較

By | 2024年4月2日

ドライバーのベンタスTRブラックシャフトを使っていて、より結果をよくするためにテンセイプロオレンジ1Kシャフトを試そうとして検索したら、その検索結果は軒並みベンタスTRブルーとテンセイプロオレンジ1Kの比較情報となっていて、個人的に欲しい情報がインターネットやYouTube等から全然得られなかったので、この使用感比較のエントリーを書いて当該マイナー比較を必要とするごくごく一部の方々の参考情報として残したいと思います。

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多分推測するに、テンセイプロオレンジ1Kシャフトはそれほど新しいシャフトでもなく、ベンタスTRブルーと発売の時期が割と近いことから、この両者の比較記事や比較情報が特に多いのではないかと思います。当方はベンタスTRブラックをUSでの発売当初から使っていて、もともとテンセイオレンジは選択の範囲外でした。遠い昔にプロではないテンセイオレンジを打ったことがあり、自分にはテンセイオレンジは合わないシャフトだと思っていました。

最近10Kをはやされるドライバーが発売されて、そのヘッドを私も購入してベンタスTRブラックを刺して使っていたのですが、どうもフェースのボールの当たる場所のばらつきが非常に大きいような気がしていました。それでも慣性モーメントが大きいので結果はそれほどひどくなることはめったになく、単にフェースに残るボールの打痕のばらつきの大きさが気持ち悪いという理由で、このぶれの大きさをなんとかできないかと思ったのが始まりです。

当方は昔から、硬い元調子のシャフトだと一番ボールがまとまる傾向があり、スチールシャフトの時代からずっと元調子のXシャフトを使っていました。なので、いきなり脱線しますが、ヘッドスピードや飛距離でシャフトのフレックスを決めるのは間違いだと思います。飛ばし屋ではなくてもXシャフトが合う人もいれば、びっくりするほどの飛ばし屋がRシャフトを使っていることもあり、ヘッドスピードや飛距離とは別のファクターがシャフトの適性には関係していると思います。

私の場合はベンタスTRブラックの60Xシャフトで10Kドライバーをそれなりにうまく打ててはいたのですが、それでも打痕のぶれの大きさが気持ち悪くて、多分これは慣性モーメントが非常に大きくヘッドの重心が深くてシャフトから遠い10Kドライバーヘッド特有の現象なのではないかと推測し、このぶれの大きさをなんとか小さくする方法はないかと思考をめぐらしました。そして最初に試したのが、シャフトを重く硬くしたら打点が安定するのではないかという仮説でした。

そこで試したのが、より重くて硬いベンタスTRブラックの70Xシャフトでした。使用結果は若干ですが打点のぶれは軽減された感触はありました。しかしながら、普通に使っている時はなんともないのですが、ラウンド後何日かすると左足首が痛くなったり、右首が痛くなったりして、これは体力的にオーバースペックな重さなのではと思い、あまり重さを加えずに解決はできないかと次の策を検討しました。

その次にやったのは、ベンタスTRブラックの軽い方の60Xシャフトに鉛を貼ってシャフト挙動を変える方法でした。昔はシャフトの動きが合わない時にグリップの直下に鉛を貼ったりシャフトの先端に鉛を貼ったりしてシャフトをしっかりさせたりといった調整はよくやっていました。それで、シャフト挙動が変わって打点のぶれが小さくなれば儲けものだと思って試してみました。

この結果はあまり良いものではありませんでした。昔と違ってシャフトに少しでも鉛を貼るととたんに鈍くて動きの悪いシャフトになる感じで、いかに今どきのシャフトが良い仕事をしているのかを思い知る結果となってしまいました。

なので、鉛での調整で好結果を目指すことは早々にあきらめ、ベンタスTRブラックの60Xと70Xのちょうど間の機能を持つシャフトがないかと探すことにしました。それで目をつけたのが、テンセイプロオレンジ1Kの60TXシャフトでした。このシャフトはカタログ値の重さが72g程度でベンタスTRブラックの60Xよりも2gちょっとくらい重いだけです。おそらくは振動数も両者の間の数値に入りそうで、欲しいシャフトの機能をもっているのではと推測しました。残念ながらインターネットで両者のシャフトの比較記事は頭で書いたとおりほとんどなかったので、直に買って試すことにしました。

最近は、練習場もゴルフ場のラウンド前の練習場も使わないようにしていますので、なんのテストもせず、10Kヘッドに刺してそのままラウンドに直行です。実際にコースで実地使用してみると、このテンセイプロオレンジ1Kの60TXシャフトはベンタスTRブラック60Xよりもさらにシャフト先の強度がある感じで、さらにヘッドのぶれが抑制されている感触があります。

あまり打点のぶれが小さくなった感じはしませんが、シャフトの先がよりしっかりしている感じなので、よりボールが散らなくなったような気がしました。ベンタスTRブラックなら当たりそこないでなよなよ飛んでいくだろう当たりのボールがしっかり前へ前へと力強く飛んでいく感じです。

なので打点のぶれはテンセイプロオレンジ1Kではあまり解決しなかったのですが、芯を外してもより力強く飛ぶようになったので、結果的に事態の改善はできたような気がします。

その他の違いは、テンセイプロオレンジはカウンターバランスなせいかトップ目に入りやすく、ティを高めにするのが合っている感じです。ベンタスTRブラックの場合は真逆で、テンプラ目に入りやすくティを低めにして使っていました。なのでテンセイプロオレンジのドライバーのミスショットはトップ目ライナーのショットで結果的に怪我がほぼ無い事が多く、フェアウェイセンターでいつもより数十ヤード飛ばない飛距離からの2打目になるだけのケースが多くて、テンセイオレンジはティショットを打つクラブのシャフトに向いている気がします。逆にロングホールの二打目でよく使うフェアウェイウッドに入れてしまうと、飛距離を稼ぐ事が必要な場面でトップチョロのミスが出てしまう予感がして、使ってみてフェアウェイウッドにはこのシャフトは入れたくないなと瞬時に思いました。

結構操作性がある感じでフェースを回すとリニアに追随して左にひっかかるので、フェースを回す動作は厳禁で、遠心力を感じながらまっすぐ目で抜いていくのが良い感じです。

打点を安定させるという目的はあまり達成できませんでしたが、打点を芯から大きく外した時のなよっとした感じの弱々しい飛び姿が明らかに減ったので、これはこれでOKということで、テンセイプロオレンジ1K、長く使っていきたいと思っています。

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