ゴルフ – ラウンドで球を意図的に微妙に曲げる事の効用

By | 2025年1月3日

以前のエントリーで、ワンプレーンのスイングをしようとする意識がアウトサイドインのループスイングを生み、アウトに上げてインから下ろす意識のループスイングの意図を持ってスイングすると逆に上げと下げでループのない同一軌道のワンプレーンスイングになる現象について書きました。

昨年夏からずっとこの意識のままラウンドしてきましたが、この現象にはきちんとした再現性があるようで、何度か揺り戻しがありつつも、今もワンプレーンスイングをするためにわざとアウトに上げてインから下ろす意識でスイングしています。この意識でラウンドして行った方がボールがきちんと捕まり良いラウンドになる傾向にあることは経験で判明していて、私の中ではもう動かしようもない事実として認識されています。

この意識でラウンドしていると次第にこのアウトに上げてインから下ろすループスイングの意識の程度を変えると、球を微妙に右左に意図して曲げられることに気づいてきました。それでだんだんとラウンド中に、このホールのティショットはフェード、次のホールはドローと、ティショットを打つ前にわずかな曲げ球をイメージしてホール攻略するようになりました。すると、今まで狭いと思っていた都会のコースが広く感じるようになり、狭い都会のコースがなんの苦もなく攻略できるようになってきました。

球を意図して曲げられるとフェアウェイの広さが倍になる。今まで当たり前のように言われていた事が、実際に逆球を打たないで球を左右に意図的に曲げられるようになると、あらためて腑に落ちた感じです。都会の狭いコースでも全然不自由なくフェアウェイを捉えられるようになるのですから、長い時間をかけて遠い地方の広々としたフェアウェイのコースにわざわざ時間と運転の労力をかけて行く必要はさらさらなくなるわけです。

最近の高速道路近辺の配送センターの乱立と高速の事故渋滞の頻発も相まって、遠くの地方の広々としたコースへ行くインセンティブはなくなってしまい、最近はもっぱら高いけど家から近い都会のコースを選んでラウンドするようになってきています。基本、意図した方向にボールを曲げてコントロールができている分には狭くてストレスになるコースは存在しないといって良い感じになります。後は高いお金をちゃんと払えば、ゴルフコースの中でも渋滞のない快適なプレーが楽しめます。なので、高いお金を払って近場の高級コースでラウンドを楽しむ事が定番になってきました。

合わせて、ゴルフのラウンド中に理想のスイングについて追求する愚を犯さないようになってきました。一つ一つのホールごとに要求される球筋が異なり、それを毎回別のスイングをして実現しているのですから、単一の理想のスイングが存在していてそれを毎回再現しなければいけないという意識に囚われる事がなくなり、毎回毎回違うスイングで良いのだ、イメージした方向にボールを曲げてフェアウェイを捉えられればそれで良いのだという意識になるので、スコアメイクよりも理想の単一スイングにラウンド中に囚われる事がなくなりました。

当然、毎回別のスイングをしているので、練習場で数多くの球を打って理想の単一スイングを体に染み込ませようという発想はなくなり、練習場にも行かなくなります。そして体の故障とも無縁になります。それでラウンド結果も付いてくるので良い事づくめです。

これはものすごいメリットではないかと思います。ほとんどの人がラウンド中、スイング1でラウンドしてミスショットが続けばスイング2に変更し、それが芳しくなければスイング3を試して、そうこうしているうちにラウンドが終わるという事を繰り返していると思われるからです。これは一種の青い鳥症候群ではないかと思います。どこかに唯一絶対の正しいスイングがあってそこに辿り着ければ、毎回ストレートに球がピン筋に飛んでいくという幻想に囚われて、スイング1,スイング1’、スイング2、スイング3と延々と変更していき、いつまで経ってもそんな青い鳥は見つからず、ミスショットを積み上げて行くラウンドになる。毎回異なる曲げの結果を求め、意図した方向に曲げられれば多少の曲げの大小を許容するラウンドを続けていると、唯一絶対の単一の完璧なスイングを求める意識がなくなります。スイングは毎回異なっていて良いのだ、そして同じスイングは二度とできないけどそれで良いのだ、ラウンドの目的は十分それで達成できるのだという気になってきます。

そして、1打でも良いスコアで上がる事、この目的にフォーカスできるようになります。これが意図してボールを曲げてコースを攻略する事の最大のメリットなのではないかと思います。

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