スマートフォン(SoftBank iPhone6s)のSimロック解除とSimフリー契約(UQ mobile)への切り替え

By | 2016年4月15日

前エントリーで保有するスマートフォンのSimロック解除を行ってSimフリー契約を締結したことを書きました。

ルーターの契約をSIMフリーに切り替えて通信料金を節約(その後3)

本エントリーでは、このキャリア契約のスマートフォンをSimロック解除して実際にSimフリー契約を締結するまでをまとめようと思います。というのは、キャリアに対してSimロック解除が義務化され、大手キャリア各社が2015年5月以降販売の対象端末に対して、購入後180日という利用期間をSimロック解除のための条件として適用しているので、iPhone6sという特定端末の場合は販売開始日が昨年の9月下旬だったことから、使用開始からすでに180日経過している人の母集団自体がまだ非常に少ないのではないかと思われます。かつ通常2年契約で高額な割賦残金と解約金を払ってSimロック解除する人は非常に少数だと推測され、合わせてau系のSimフリー契約に旧ソフトバンク端末から移行する人の特定事例となると、結果的に今のところかなりマイナーな事例になっているのではと思えるからです。

しかしながら、当方が以下のリンク先の良サイトで参考にさせていただいた通り、au系の回線のSimフリー業者であるUQ mobileはSimフリー業者の中ではダントツの回線品質を有しています。(自身でも個人で可能な範囲でのテストを行った結果、同様の結論を得ました。)可能ならば、この通信品質と低コストのSimフリー契約に移行したいと思っている潜在的な人々が結構いるのではないかと思い、先行事例として情報提供する価値があるのではと思った次第です。

UQ mobileの評価と他の格安SIMとの比較と評判の詳細(別サイトです)

Simフリー各社の通信速度結果(別サイトです)

私はこのサイトの詳細な通信速度分析と評価を参考にさせていただいて、またUQ mobileその他各社のHPでの動作確認端末の詳細情報を確認した上で、SoftBankのiPhone6sのSimロック解除とUQ mobileSimフリー契約締結に踏み切ったのですが、結果的に正解でした。

移行後もしばらくはテストのためあえて手持ちのWi-Fiにつながず、モバイルデータ通信運用しているのですが、今まで全く不具合等無く、Simロックがなければ日本3大キャリアの回線のどこであっても使用可能なiPhone6sの理屈上の構造の通り、au系のUQ mobile回線でも問題なく使用できています。また、事前に期待した通信速度の通りの結果が私の場合は得られています。

私が実際に契約変更した時に認識し実際に確認した、想定されるこの回線変更によるメリットデメリットを挙げると以下の通りです。

(メリット)

  • Simフリー回線業者の間でのNo.1の回線品質 − 当然ながら、個人での検証なので、このiPhoneに載せたUQ mobile Simの通信速度ともう一つの私の保有するドコモ系回線のSimフリー契約のSimを載せたルーターの通信速度の比較ですが、それぞれ上記の参考サイトで測定されている数値に準じた通信速度の結果が私の環境、地域での検証でも確認できました。具体的には、町の中心部の昼12ー13時の最も回線速度の遅くなる時間でも1Mbps以上、その他の通常の速度が出る昼間の時間で二桁Mbpsでした。これは、同日同時刻に検証した私が保有するドコモ系回線Simフリー契約のルーターの結果のおよそ2倍の通信速度でした。比較に使用したドコモ系回線のSimフリー契約もかなり通信速度の良好な回線業社のものなのですが、それでもやはりこの結果です。実際、これだけの通信速度が出れば、私の使用環境で最も遅い通信速度となる平日12時から13時の間でも、支障なしに使用可能なレベルの通信速度です。
  • データ+音声通話プランで月額1680円(月3GB上限) – 自身のSoftBankの現行プランをMy SoftBankで確認してみると、税抜で9000円を軽く超えている感じです。端末の割賦販売の月額コストを考慮しても、明らかにコストカットにつながると思います。

(デメリット)

  • 月額3GBのデータ上限 – これが変更前のSoftBankのプランならば7GBなので、使用可能容量が半分以下になります。自分の場合は、早期リタイアにより、平日は基本、ノートパソコンを持ち出してルーターを使用しての通信、あるいは雨が降ったら自宅Wi-Fiでの使用となり、Wi-FiなしでUQ mobile回線を使用する局面がかなり限られていることもあり、3GB上限でも十分運用可能と判断しました。
  • テザリング不能 − 実際に自身でも試してみましたが、UQ mobileでの動作確認端末情報の通り、テザリングに使用することはできないようでした。私の場合は月額3GBという上限から、もうテザリング用途に使うことは想定できず、その部分はノートパソコンとタブレットで使う、Simフリーとキャリア契約の二つのルーターでまかなうことにしました。

以降は実際に私がこの契約移行を行った手順を記載します。

1.SoftBankでSimロック解除の手続きをする

(重要)この手続きには端末のIMEI番号が必要です。

とは言っても、このIMEI番号は簡単にわかります。iPhoneの「設定」から「一般」、「情報」へと進めば、15桁のIMEI番号が載っています。iPhone上で、この番号を長押しして出てきた「コピー」をタッチして、以下のSoftBankのHPからMy SoftBankに入れば、即Simロック解除のためのHPに飛んで、そこでIMEI番号を貼り付け入力したら、それでこの手続きは終わりました。

http://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/

この手続きだけでは、キャリア契約を解約したことになりませんし、ソフトバンク回線も使用不能にはなりません。(もしかしたら、ソフトバンク契約を温存したまま、Simロック解除された状況を利用して、海外Sim等を活用できるのかもしれません。この部分については自身のSimロック解除の目的に入っていないので調査や検証をしておりません。)

2.SoftBankでMNP番号を取得する(電話番号を変更したくない場合)

以下のリンク先にあるMNPお問い合わせ窓口に電話して、MNP予約番号を取得します。この電話で本人確認や対象携帯電話番号、解約した場合の清算支払金額等を伝えられ、また移転先と移転理由を聞かれますが、特に強く引き止められることもなくちゃんと事務的に手続きを進めてもらえました。(答えたくなければ移転先や移転理由は答えなくても大丈夫だと思います。)

http://www.softbank.jp/mobile/support/cancellation/mnp/

MNP予約番号は、電話終了直後にSMSで送られてきます。(iPhoneの一番左の画面の左上にある緑に白い吹き出しの「メッセージ」のアプリに届きます。)

ここでもMNP予約番号をSoftBankから入手しただけではキャリア契約は解約にはなりません。実際にSimフリー業者と契約してSimが送られてきて、Simフリー業者のHPで切り替え処理をした時に初めて、キャリア契約が解約されます。それまでは今までどおりSoftBank回線が使えます。(MNP予約番号を入手して15日間のうちに他の業者への切り替え処理を行わなかった場合は、元の契約はそのまま継続となります。)

3.UQ mobileでオンライン契約する

UQ mobileでオンライン契約申し込みをします。(UQ Mobileオンラインショップでの申し込みはMNP予約番号取得日から2日以内に行ってくださいとのことです。)必要なのは2で手に入れたMNP予約番号と本人確認書類(運転免許証等、iPhoneで撮影してデータで送ればOKです。)、支払い用クレジットカードの番号です。



ちなみにHP上での申し込みでは、このSoftBank iPhone6sからの契約移行の場合は、「SIMカードのみ」の「音声通話付プラン」で「MNPを利用(他社からのお乗り換え)」を選んだ後に、Simの種類を選んでクリックして契約に進むようになっています。実は私はこれが分からず、またどのSimを選ぶべきなのかもはっきりせずにしばらく複数のHPの間をぐるぐる周回するだけで何分も時間を無駄にしてしまいました。このSoftBankのiPhone6s端末からUQ mobileへの切り替えの場合に選択すべきSimは「マルチSIM」とUQ mobileが呼んでいる「VoLTE対応SIMカード」で、これはVoLTE用のマイクロSimとしてもナノSimとしても使えるSimで、iPhone6sの場合はSimが実際に届いたらナノSim(一番小さいサイズのSim)として使います。

その他のキャリアまたはSimフリーのそれぞれのiPhone端末等に対し、OSバージョン別に、どのSimで申し込むべきか、そして対応するサービスの詳細がUQ mobileのHP上に動作確認端末情報として記載されていますので、自身の該当する内容を改めてご確認いただければと思います。

動作確認端末一覧

オプションサービスの選択がありますが、私はオプションは全て申し込まないことにしました。

4.Simが届いたら、UQ mobileのHPでの回線移行手続きとiPhone側のAPN設定を行う

(注意)この手続き、作業のためにはWi-Fi環境が必要です。自宅Wi-Fi等、Wi-Fi通信が使用可能な場所で行ってください。また念のため、iPhoneのiTunes上でのバックアップを行った後にこの作業を行うことをお勧めします。(私は面倒ですし、何かあってもiCloudバックアップで大体戻せるだろうと判断しましたのでこれは省いてしまいました。)

私の場合は、HPでの申し込みから2日後の午前中にはもうSimが郵送で届きました。Simが届いた後に行ったのは2点です。まず1点目は送られた用紙に記載されているHPアドレスにPC等からアクセスして、回線切り替え手続きをすることです。これを行って初めて、回線がSoftBankからUQ mobileに切り替わってSoftBank契約は解約となります。この作業に必要なのは二つの情報で、一つは「my UQ mobile ID」の入力で、これはUQ mobileへ申し込みを行った直後に送られてくる申し込み受付完了案内E-mailに書かれている10桁の受付番号を入力します。もう一つは「暗証番号」で、申し込み時に自身で入力した4桁の数字を入力します。

2点目の作業はAPN設定ですが、この作業は簡単な作業で、送られたSimをiPhoneへ刺した後に以下のリンク先のHPに書いてある通りの、「プロファイルのインストール(iOS9用)」を行えばあっという間に終わります。

http://www.uqwimax.jp/support/mobile/guide/apn/ios2.html

実際に、SoftBank回線からUQ mobile回線への切り替え作業で通信が使えない時間は、私の場合は無かったと思います。(送られた用紙には30分程度切り替えに要しますと書いてあります。)実際の切り替え時に、使用不能になる時間がほとんど、あるいは全く無いのは非常に良いと思います。今は多分、どのSimフリー回線業者でも大体そうなのではないかと推測しますが、他のSimフリー回線業者の使用の場合は確認をしていただければと思います。

以上で、契約移行手続きは完了です。

上記の私の先行事例が、将来、どなたかのご参考になり、快適かつお得なスマートフォン通信環境構築につながれば幸いに思います。

 



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