早期リタイアを実行する際にハードルになりそうな話の1つに、家族の理解が得られるかどうかという話があるかと思います。
このエントリーではこの手の話について、私の場合はどうだったのか書いてみようと思います。
正確には覚えていませんが、もう10年以上前から家人には、「働かなくてもやっていけるようになったら仕事は辞める」と言い続けてきました。それだけではなく、実際にそこに到達するためのマイルストーン達成の度に、「運用資産がいくらに達した」とか、「株式資産から得られる配当額が年間生活費を超えた」等の情報を家人には伝えてきましたので、早期リタイアを寝耳に水と捉えられたり、非現実的な話と受け止められることはありませんでした。
それどころか、ずいぶん前から早期リタイアをすると言ってなかなか実行せず、言うだけの法螺吹きなのではないかと思われていたフシがあります。
なので、実際に会社を辞めると家人に告げた際は、「(早期リタイアするという話は)本当だったんだ。」と言ったリアクションでした。
この手の話で必ず出てくると思われるのが、いわゆる「収入はどうするの?働かずにやって行けるの?」という家族のリアクションですが、上のような長い間の話で、世の中には、資本家の立場と労働者の立場があって云々と言った初歩的な社会の仕組みから話をしてきましたので、私が早期リタイアを実行するときにはもう、労働者ではなく資本家として、また人的資産からのリターンではなく金融資産からのリターンで生活することについて、それほど違和感を持たない状態に達していました。
特に子どもに対しては、非常に幼い頃から、働きに行くことだけが収入を得る方法ではないことや、株式会社はどういった仕組みで成り立っているのか、なぜ働かなくても収入が入ってくることがあり得るのか等を懇切丁寧に説明してきましたので、ぼんやりとではありますが、そういう世界があること自体は理解できているようです。
そもそも、当家では実質的なお金と投資の管理は私がやっていて、家人には毎月、生活のために一定金額を給料を渡すがごとく渡していくだけになっていますので、私が働いていようが早期リタイアしていようが毎月やりくりしていくための一定額がもらえているのであれば、家人に取っての状況は前と全く変わりありません。また、その毎月渡しているお金が今はまさに投資資産からの収入なのだということだけはきちんと理解しているので、上のセリフのようなリアクションは出ようがないわけです。そこから先はリスクマネージメントや将来のマネープラン、計画の持続可能性やいざという時に取り得る代替手段等、様々な話があり得るのですが、そのような細かく難しい話が好きでついてこれるくらいなら、家のお金のマネージメントを一任されたりしないのです。
というわけで、細かな部分についてはすべて私の責任と担当で、求められているのは、毎月確実に決まった金額を生活費として渡すことだけです。通信費や生命保険料等、必要な見直しは行っていますが、家人から見て、必要な部分への支出や家族での外出や食事等のレジャー、あるいは子どもにとって必要な数々の出費等、働いていた時と全く変わらず出費しているので、家族にとっては働いていた時と金銭的状況は全く変わっておらず、今はただ、平日朝は遅く出て、夕方早く帰ってくるだけの違いしかない状況だと思います。
以上、早期リタイアに対する家族の理解について、私の事例を書きました。短くまとめると、この部分も私の場合は、何の障害にもならなかったということになるでしょうか。ご参考になりましたら幸いです。
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