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コロナ禍に、自身の投資手法を適用し活用する

さて、今冬に全世界を恐怖の渦に巻き込んでいった中国武漢発の新型コロナウイルスですが、これについて観察しているうちに知的好奇心が湧き、自身の集中投資の投資手法を当てはめて、気づいたら自身の立てた仮説の検証を自然に始めていました。

このコロナウイルスは最初は中国武漢から中国全土に広がり、春節の時期を経て、日本を含む近隣国に広がる様相を示しました。そして、2月にイギリス籍のクルーズ船が横浜に帰港することとなり、その前の香港で下船した1人のコロナ患者を起点とする集団感染に見舞われます。6000名はいるかと思われる乗客乗員を船外隔離することは叶わず、船内隔離となったのですが、あれよあれよと感染者が現れて、結局700名余の感染者を出す大惨事となったことは後の歴史に残る通りの事であります。船内で判明した感染者が次々と関東一円の専門病院に運ばれていったのは衝撃的でした。

そして2月下旬から3月にかけては欧州米国のターンで、イタリア、イラン、スペイン、フランス、ドイツ、イギリス、そして米国へと、驚くほどの感染爆発が世界の先進国へ伝播して行きました。伝えられる所によると、スペインでは3月上旬には、3日で3倍、6日で9倍のペースでの驚異的な感染者増を示したそうです。

そして何故か、3月下旬から4月始めにかけて、日本でも加速度的な感染者増が認められ、日本は3週間前のイギリス、2週間前のNY、3週間前のベルギーと、感染爆発待ったなしの如くに、既に感染爆発した世界中の先進国から次々と言われる始末でした。

そう言った流れの中で、私が日々のデータと情報を見続け、立てた仮説は以下のようなものでした。

「日本で起こっている感染者増は、世界の先進国で相次いで既に起こっている感染爆発とは別物で、実は感染爆発ではなくただの外国からの感染者輸入なのではないか?また世界の先進国で相次ぎ起こっている感染爆発は実は見せかけなのではないか?」

 

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何故、この仮説にたどり着いたかと言えば、その始まりは3月14日あたりに遡ります。その前から日本の日々の感染者数の記録をつけていたのですが、海外、特にヨーロッパ帰りの旅行者の感染者が非常に多い事にある時気づきます。そして、自身で独自に、毎日の判明する感染者数のうちどの程度が海外由来の人か、ニュースをカウントし、集計記録することをこの日から始めました。すると、海外由来の多い事多い事。

ヨーロッパやイランやエジプトクルーズ船等々、旅行帰りの人が感染者である例の続出です。併せて、発症は帰国後である例が多く、入国時に症状があって判明する事例だけでなく、なんの症状もなく帰国後に症状が後日出て感染が判明するケースが非常に多い事がわかってきます。そうしているうちにこのウイルスは発症前に既に他人への感染力を持つこと、無症状感染者が実は多量にいることも判明してきます。すなわち、入国時の検温チェックなどほぼ無力と言ってよく、ザルですくうように漏れ放題に感染爆発した欧州米国から感染者輸入しているだろうことがわかってきます。

ここで事実を記録しておくと、主要ヨーロッパ諸国からの入国に2週間自己隔離要請を日本国が始めたのが3月21日、米国からの同様措置開始は3月26日、そして外国人の入国拒否措置、及び日本人帰国者のPCR検査と2週間自己隔離要請を開始したのが4月3日となります。

最後の入国拒否措置前の一週間程度の入国者は何万人にものぼったというNHKの記事もありました。

そして4月7日に緊急事態宣言が発令され、本来ならそれによる行動変容の成果はその2週間後の4月下旬にならないと現実化しないはずなのに、何故か緊急事態宣言直後の4月11日に感染者数ピークをうち、日本の感染者数は減少をしはじめます。

これらの経過の観察途中で、様々な状況証拠から、日本は感染爆発してロックダウンした欧米諸国からの避難帰国者由来の感染者と無症状感染者を大量輸入していて、そのせいで日々の感染者数と日本国内の感染者ベースが毎日底上げされているという仮説を持ちました。

そしてこの仮説が数々の証拠によりしっかりと確からしく事実だと自身で確信できたのが3月末あたりでした。ちょうど東京オリンピック延期が決まり、小池東京都知事が週末の自粛要請を発した3/25直後の時期になります。

そのタイミングで前出の仮説が確からしいと確信できましたので、以下の投資に踏み切りました。

「日本は感染爆発した西洋諸国とは異なり、感染爆発が起こっていないのだから、コロナの被害も小さいはず。ならば、経済活動再開もしやすいはず。であれば、世界を股にかける国際的な日本株ではなく、日本のドメスティックな日本小型株の方が概ね被害も少なく戻りも早いはず。」

ということで、日本小型株ETFを3月末から4月頭にかけて数回に分けて買いを入れました。

価格変動的には、ちょうど2番底を拾う形の投資になりました。

以前このエントリーに書いた通り、以前にこういう投資手法により集中投資を行い、早期リタイアを達成したのですが、その考え方は作った資金を守る段に於いての、分散投資のポートフォリオを有利に作る際にも有効に利用できることが今回の事でわかりました。

別の意味での自身の投資ノウハウに対するさらなる自信につながる出来事でした。

なお、欧州米国における感染爆発はやはり見せかけで、各国で感染者がはじめて発生した時期は日本と同じくずっと昔であったこと、欧州米国はその初動に遅れたことにより感染拡大を招いたこと、感染爆発は後日に慌てて検査しまくって起こったいわば見せかけであることを裏付ける事実や分析が、やはり後日に各国で判明した事を記録に残しておきます。

一例として挙げれば、3月上旬に感染爆発を起こしたスペインでは後日調査により、1月末から2月上旬の老人施設の集団死亡がコロナのせいだったことが判明したそうです。爆発的に感染爆発したように見えて、実は誰にも気づかれないようにゆっくりゆっくりと、感染が広がっていった様子がわかる一例です。

漫然と見ていると、相次いで感染爆発したように見える西洋先進各国がどんどんロックダウンしているのを見て、こんな急激に爆発的に広がっていき西洋諸国が手も足も出ないウイルスに対して日本がこのまま済むはずがないという、事態を2重に見間違ってしまう結果に繋がるわけです。実は西洋でも、急に感染爆発して広がったのではなくずっと前からゆっくりゆっくりと感染が広がったこと、日本は遅れて来た国内感染爆発ではなく、感染爆発した欧州米国からの感染者輸入であったことが見抜けないと、「日本は○週間前の○○」という愚かなセリフに繋がる訳です。

コロナ禍に於いては、マスコミ、ワイドショーや、専門家、あろうことかノーベル賞学者に至るまで、デマや誤りの情報、読者を誤った方向に煽動する記事や情報のオンパレードでした。コロナ禍に於いては誰もにとって未知の経験であって、かつ急速に事態が展開判明していき、そのような愚か者がほんの数週間で愚か者であることがありありと判明していくことの繰り返しでした。論理的整合性を追求し、その論理を具体的証拠により検証してその正しさを確かめることの重要性を、いやというほど再確認できた事象でした。

緊急事態宣言が全国で全面解除されるこの日に、記念としてこのことを記録に残しておきます。

 

 

 

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