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基礎学力が重要であることを再認識

コロナ禍の第6波の最中にこのブログを書いています。この波の最中にSNSでは実効再生産数が年始の爆上げの5〜6水準から、2〜3水準への下げを見せたことを見て、事態を軽く見たい筋が既にピークアウトしていて蔓延防止措置など必要ないと騒いでいます。

その最中にも日本各地の感染者数が毎日1.25-1.3倍のペースで爆発的に増え続けています。

ここに私は基礎学力の欠如を見てしまうのです。

 

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今まで実効再生産数がピークを打ったら数週間の後に感染者数もピークを打って減り始たから今回もそうなるはずだというのは一種の経験則です。でもこれは再生産数の意味を踏まえていない。この再生産数は1を超えていれば感染者数は増え、1を割れば感染者数が減っていくという指数です。今までの波では、1.7とかでピークを打ち、それが1以下に下がったから感染者数が下がったわけであって、今回は破格の5とかに上がった再生産数がピークを打ってただ3以下に下がっただけなのです。

再生産数が3ならば、世代期間である5日後に感染者数は3倍に増えてしまう。ピークを打ってからの経過日数ではなく、その時点の指数の絶対水準が重要なのに、その情報の解釈がまともにできていない。

数学的能力の圧倒的な欠如が見られます。自身の子供を見ても、文系だからといって高二レベルの数学をもう必要ないからといって捨てる。これが、高二レベルの等比級数のあたりの知識が足らず、コロナ禍の今、世の中で起こっていることが正しく理解できない原因になっていると思います。

この非日常の状況下で、自身で考えることのみならず、学生の時に基礎学力をしっかり身につけておくことの重要性をあらためて痛感します。

 

 

 

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