グリップをテンフィンガーからベースボールに変更してから4ヶ月ほど続けていますが、今もこのグリップはちゃんと機能し続けています。最近は、インパクトゾーンの意識とクラブの振り方が変わってきました。
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次第にインパクトゾーンでクラブフェースをスクエアなままヘッドを走らせる感じで振るようになって、ストレートな球を飛ばすことが以前よりも格段に容易になってきました。ボールの曲がりは、フェースの先に当たってドロー気味、ヒールに当たってフェード気味になる打点のずれくらいで、インパクトでのフェースのかぶりや開きが無くなってきた感があります。
インパクトゾーンでフェースをスクエアなまま動かすことができるようになったのは、後から考えればベースボールグリップのおかげなのではないかと思うようになりました。伝統的なゴルフのグリップの考え方は、力の強い右手を殺してグリップの支点を左手側にするというものだと思います。これで、スイングの中でのタイミングの重要性が増します。左手主体のグリップではいったんフェースの回転が起こり始めたらその勢いを止めたり制御したりするのは中々に困難で不可能に近く、よってどこのタイミングでその回転を起こし始めるかのタイミングが決定的に重要になります。これが早すぎればひっかけフック、遅すぎればスライスになる。このタイミングを合わせるのが絶妙に上手な人がゴルフが上手いと言われる人になるわけです。必然的にインパクトは点になり、そこを絶妙に合わせることが上手でない普通の人は左右にボールがぶれ、ラウンドでOBを打つことになってしまいます。
右手小指を左手にかけずに右手5本の指でグリップを握り、かつ左手親指越しでなく直に右手でグリップを握ることにより、右手でクラブを最大限コントロール可能になります。これによって、意思をもってクラブフェースをインパクトゾーンでスクエアなままボールを打ち抜くようにフェースコントロールすることが可能になったのだと思います。それでも個人的なゴルフ歴は50年近く、伝統的なスイングとグリップのイメージが強く意識と体に刻み込まれていましたので、最近になるまでフェースをスクエアに保ったままボールを打ち抜く動きにはなっておらず、右手を従、左手を主にして左手グリップを支点にしてクラブヘッドを走らせる動きになっていました。
実際にクラブフェースをスクエアに保ったままボールを打ち抜く意識を持ってラウンドでボールを打っていると、体の動きがほぼ関係がなくなっていることに気づき始めました。今までは体を強く使うとその分ヘッドが強く返り左へのミスが出がちで、それをいやがるとフェースが開いて当たり右へのミスが出がちでした。クラブフェースをスクエアに保ったままボールを打ち抜く意識を持って振ると、強く振っても軽く振っても、体を強く使っても静かに動いても、フェースがスクエアにボールに当たるようになり、スイングのタイミングやリズムを気にする必要がなくなってきます。また体を強く使ったが故のボールの乱れが起こらなくなってきて、強く打って距離を出したり、やさしく振って距離を落としたりが自在にやりやすくなりました。
伝統的なやり方が必ずしも個人的にベストなやり方になるとは限らないということ、何事も検証、実験を経て実証してみないとちゃんとした結論に到達できないことをここでも学べました。