Monthly Archives: 7月 2024

ゴルフのクラブ競技での同伴競技者のスコア過小申告について

前のエントリーでゴルフのクラブ競技でのあまり好きではない点について、他人に厳しく自分に甘い人について書きましたが、私はルール等の適用について自分に厳しく他人に優しくしてるので、自分に対して厳しくされても基本困らない事が多いです。ボール探しなど、まず3分など探した事はまあ記憶にないです。一瞥して「これはなさそうですね、OBとして暫定球を採用します」なんてリアクションしてキャディさんに「時間いっぱい探しましょうよ」と言われる事が非常に多いです。こんな態度でも度々クラブ競技には優勝や入賞してますので、自分に甘くしても対して結果は変わらないのではと思います。そもそもラウンド中にOBやペナルティ疑いのところに何度もボールを打っていたら入賞はおぼつかないのではと思いますし、コース内にきっちり打ち続けられるように自身の技術、心理や体調等の様々な要因を整える必要があるのではないかと。その自身の問題を追及せずに荒れたショットとゴルフ内容で自分に甘くしても、入賞の確率は極めて低いのではと思います。なので、もし問題が発生し得るとしたら、他の同伴競技者に厳しく当たる同伴競技者がいた場合に自身がどうするかですが、あまりに対応が厳しいと思われるときはルールが認める範囲内で、「そこだとスタンスがまだカート道路にかかるのではないですか?救済は完全救済が原則ですのでもっとちゃんとスタンスがカート道路にかからないこちらの平らでライの良い場所に移動できるのではないですか?」等と助け舟を出したりします。

なのでただ他人に厳しく自分に甘い人に困ることはそうそうないのですが、例外としてスコアの過小申告を繰り返す人は流石に困ってしまいます。大体においてスコアの過小申告を繰り返す人の大半は私の観察の範囲では悪意のない人なのです。最近はゴルフ場でも高齢化の波が激しいですので、特に大叩きした人がスコアを正しく申告できないのは不思議なことでも稀なことでもありません。特に大叩きして訳がわからなくなる事の多いBクラス以下の人たちと一緒になるクラス混合競技の場合はしょっちゅうこれを経験します。なので、指摘するとしばらくして「あっ」と気づかれることも多いのです。多いパターンは1ペナの1打が抜けているとか、途中の木に引っ掛けてほとんど進まなかった一打を忘れているとか、厳しい深いラフでの2回の空振りが1回になっているとか。でもお年寄りでも、上手なシングルハンディの人とかなら大抵自身のスコアはおろか、同伴競技者のスコアまできちんとおぼえていることが多いですし、スコアの過小申告をする人は大抵1ラウンド中に何度も同じような過小申告を繰り返します。なので、どうしても人の名前を覚えられない人がいるように、スコアを正しく数えられない人も世の中には結構いるのだと私は経験上考えるようになりました。

でも、悪意のない過小申告者ほど厄介な人はいないのです。自身が間違った申告をしているという自覚がなく、下手すると自身は正しいのに、いわれのないいちゃもんをつけられていると認識し、そのような態度をとりかねない人なのですから。後から「あっ」と気づく人はまだかなりいい方で、日に何度も過小申告を訂正されているのに、キャディさんに「あそこでワンペナして、5オンにも失敗しましたよね。スコアが6なわけないですよ」等と指摘を受けた後でも納得いかない顔をしてる人とか普通にいます。ある時は1ラウンドで5ホールほど過小申告した人がいました。でも私はその人のマーカーではなかったのでそれほど絶対にこの人は過小申告しているとの確信は前半ハーフでは持てませんでした。それでも、この人ダボかなと思ったホールで「ボギーです」の申告が午前中何度も続き、さすがに何かおかしい、午後はもっとしっかり見ておこうと思い、その人のプレーに注目していました。すると、午後イチのホールでその人はボギーオンショットをミスしてグリーン手前のバンカーの手前に外し、そこからのアプローチショットをグリーン奥に外し、そこからグリーンに乗せてパットが決まらずのトリプルボギーのように見えました。そこでそのホール終了後の「ボギーです」の申告に私は唖然としました。さすがにグリーンを行ったり来たりの往復ビンタでパットも決まらずのボギーはないだろうにと。私は何か幻を見ているのではと、目の前で起こっていることが信じられないという感じです。そこからは、その人のスコアを数えるラウンドになり、「マーカーの人はいったい何を見ているのだろう?」と当人だけではなくその人のマーカーの人が他人のプレーを見ているかどうかもずっと確認するラウンドになり、もうまともな競技ラウンドにはなりません。その過小申告者が次に過小申告したホールで「ボギーです」の申告に「ボギーですか。(はあ)」との私のもう指摘する気にもなれないアホらしくてやってられない感じのリアクションに当人は何かを感じたのか、このホールの過小申告はなぜか直後に正しいスコア(ダボ)に戻っていました。

結局、この時のラウンドでは過小申告を指摘する機会も逸し、その人は結果的にハンディ戦での優勝をかっさらっていきました。この人が悪意のあるスコア過少申告か、多くの人がうっかりやってしまう悪意のない過小申告かは結局、わからずじまいでしたが、後で確認してハッと気付いたのは、数ヶ月前に私が2位になったクラブ競技の(同ネットスコアでの年長者上位による)優勝者がまさにこの人だったのです。おそらくはその時も高確率でスコアの過小申告はあったのだろうと容易に推測されます。昼休みでのレストランでの食事中でも一通り入賞時の商品券の使い道の話題になり、相当の回数入賞しているようでしたので、この日のような過小申告がなければ入賞してないパターンの入賞が度々繰り返されてるのだろうなと思ってしまいました。あまりにアホらしいので、以降はハンディが多くこの手の過小申告が混入する可能性が高いBクラスの人たちと一緒の競技になるこのクラブでのAB混合競技の参加は見合わそうと思ってしまったくらいでした。

悪意かうっかりかはわかりませんが、どちらでもスコアの過小申告する人は決まっていてまた同じ日に何度も同じような事を繰り返し、大抵普通の真面目にやっている人は過小申告する人には物理的に全然勝てませんから、これは本当に厄介な話です。まさに自身のスコアをきちんと数えられる人が、数えられない人にクラブ競技を介してお金を奪い取られている構図です。これでは競技など成り立ちません。

今では、その時の経験も踏まえ、自身がマーカーである時は当然、そうでない場合も過小申告の疑いがある場合はなるべくその場で確認するようにしていますが、もうラウンド後半で入賞が程遠い大叩きを繰り返している人の場合は、実害が何一つなく、非入賞者は順位の発表すらしないコースも多いので、そういう場合は面倒でスルーすることもあります。

しかし、トリをボギーと申告する人まで世の中にはいるのだと、そしてそれが悪意でない可能性もあるとなると、かなり厄介です。マーカーの人がマーカーとしての役割を全うする気がさらさらない時にその厄介さはマックスになります。まだ優れたキャディさんがいれば、過小申告に気付いてくれたり一度指摘すればそこからはキャディさんが見て数えてくれたりしますのでまだマシですが、最近は普通になったセルフの場合はもう悪夢です。

二度とこんな競技ラウンドはしたくないと思ってしまいます。