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バフェット式の集中投資と現代投資理論に基づく分散投資は相反する概念なのか?

別エントリーで何度も触れてきた通り、私は株式市場でバフェット式の集中投資、安全域を確保したバリュー投資によって資産を構築し、早期リタイアを実現した者です。

では、その出自から、現代投資理論に基づく分散投資を否定しているかと言えば、全くそんなことはありません。それどころか、バフェット式投資でまとまった資産を構築した後は、まさにこの現代投資理論に基づく分散投資の考え方に基づき、将来インフレになろうがデフレになろうが、世界のどの地域が覇権を得ようが、株式が上昇しようが債権が上昇しようが、キャッシュが唯一の安全な場所になろうが、どんな将来の事態が起こってもそれなりにやっていけそうな分散ポートフォリオを構築し維持していくことが、個人的な投資に関する主要目標になっています。

これは果たしておかしなことでしょうか?個人的には全くおかしなことだと考えていません。

バフェット式の集中投資と現代投資理論に基づく分散投資は相反する、対立する概念、考え方では無く、両立する概念であると考えているのです。だから、場面場面や自身の状況に応じて、より適した方の手法を用いて自身の投資行動を決定、遂行しているのです。

ですから、このエントリーでは、なぜ私がバフェット式の集中投資と現代投資理論に基づく分散投資は相反する、対立する概念、考え方と捉えていないのかについて書いてみようと思います。

 

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この話をまたもや野球の例で考えてみます。

野球について一定以上の知識がある方の場合、プロ野球においては3割打者、つまり10回打席に立ったら3回以上ヒットが打てる打者は、数少ない名バッターであることはよくご存知だと思います。

4割など通常は夢のまた夢であって、イチローのような超のつく天才バッターが生涯かけて1、2シーズンで実現できるか否かの偉業になります。これは投資で言うところの10年、20年のファンド投資でファンドマネージャーがベンチマークに打ち勝つと言うレベルに相当する偉業だと思います。

このような状況で、あるプロ野球のスラッガーが現れて、「私なら十中八九の確率で確実に柵越えホームランを打てる」と言い始めたらどう思うでしょうか?「天才イチローであったとしても、10回中3回や4回くらいしかヒットが打てないのに、そんなことはありえない!」とお思いでしょうか?

早合点は禁物です。これには条件があります。「もし、自身の好きなうちごろのスピードと球種の、自分の大好きで得意なコースの球が来るまで延々と待ち続けることが許されるなら」と言う条件付きの話です。プロ野球選手のスラッガーなら、練習やキャンプで軽々と何度もポンポンと柵越えのホームランを打っている姿を目にすることがあるかと思います。自分の確実にホームランにすることができる甘い球が来るまでいつまででも待つことができて、それ以外の球は決して振らなくて良いのならば、ホームランの確率は3割4割どころではなく、一流のプロ野球選手ならば下手したら9割や10割に近いかもしれません。

でもこれはもはや野球ではありません。実際の野球というゲームでは、3球ストライクを取られたらそれでアウトになってしまって打席に立ち続けることはできません。自分の好きなうちごろの球だけ打って良いなら100発100中に近い確率でホームランにできるスラッガーも、実際のシーズンに入ると当然のことながら3割打者になるのも至難の技です。

この例えが、バフェット式の集中投資と現代投資理論に基づく分散投資の違いを如実に表現しています。この例えと同じく、バフェット式の集中投資を行う者は、現代投資理論に基づく分散投資を行う者と同じルールの競技はしていません。上の野球のスラッガーの例と同じく、自分がホームランを打てる得意の球が来るまで何球でも、何百球でも待ち、それが来ないならば決して1球たりともスイングしないのが、バフェット式集中投資を行う者の行動原理になります。これは現代投資理論に基づく分散投資を行なっている者から見れば同じ投資行動とは全然思えないはずです。

バフェット式集中投資を成功させる能力とノウハウを持つ者も、例えば株式投資のファンドマネージャー職のように、有力な投資案件もないのに絶えず運用、投資を行うことを強制され、魅力的な投資案件もないのに何百もの投資ポジションを継続的に持ち続けることを強要されたら、運用パフォーマンスは劇的に下がり、その結果、高確率でベンチマーク以下の運用パフォーマンスになってしまうだろうことは請け合いです。

こんな行動をしたら、数学的に言う大数の法則に支配され、それらの投資行動をするファンドマネージャーの運用成績はベンチマークからコストを引いた、相対的マイナスのパフォーマンスに収束していくのは、もう科学的、統計的な見地からは火を見るより明らかなことなのです。

バフェット式集中投資は、大数の法則に支配されない、自分にとって生涯にもしかしたら数度しか訪れないかもしれない、レアな機会を利用する投資方法です。統計学の立場から言えば、同質な試行を数多く行えば、大数の法則によりその結果は母集団の持つ確率に収束していくと言うのが、現代投資理論で使われる数学的論理であって、その論理は効率的市場仮説、すなわち市場は効率的なので、有利な投資案件を探す努力は無力であるという仮説とともに用いられています。ここからは私の経験に基づく意見になりますが、市場には実際は厳密な効率的市場仮説は成り立っておらず、本当に美味しい投資機会はゴロゴロ転がっていると、自身の経験を経た上で確実に言えます。ただ、その機会が美味しいことは、適切な知識やバックグラウンドに基づく見る目を持ち、なおかつその目でその機会を見極めたいと情熱を持って、見据え、調べ、判断するものにしか見えないのです。

ですから、限られた能力しかない個人でも、その生涯に何百、何千以上も出会う投資アイディアの中から自身で見抜ける数少ない本当に自信がもてるレアで美味しい投資案件のみをしっかり見極めてそれだけに集中投資するといった投資行動をとった場合に、果たしてどんな結果になるのかと言う命題は、もはや数学や学問が処理できる案件ではないのです。学問の世界では、何百、何千の投資アイディアの成功確率と期待リターンがいつも一緒であるという実際は成り立っていない前提を想定し、かつその投資結果のリターンが母集団のリターンに収束するほど多くの試行を行うことを想定しますが、バフェット式の集中投資ではその両者が成り立っていません。投資の世界でもその他の世界と同じく、現実は学問の世界が美しい理論を構築するために想定する単純化された前提よりもずっと複雑なのです。

なので、自身の優位性を知り、自分の強みを活かせる、世界の数多くの分野の中からわずかな分野を選び、その中でも降って湧いて来る無数の投資案件の中から、自身が120%の自信を持って成功を確信できるごくごく一部の案件に限って投資を実行するバフェット式の集中投資は、自身の経験からも有効な投資方法であると断言できます。重要なのは、自身の優位性を知り、その範囲から決して1歩も出ることなく、じっと魅力的な投資案件が来るまで待ち続け、それが本当にレアで魅力的な投資案件であるのかどうかを全能力を使って見抜くことに全精力をつぎ込むことであり、それが成功のためには必須条件となる投資方法なのです。

以上のように、互いの投資アプローチが他方を否定する関係にはないのですから、バフェット式の集中投資を行うからといって、現代投資理論に基づく分散投資を否定する理由にはなりませんし、逆もまた然りです。というわけで、投資の目的が自身の資産を何倍にも増やして早期リタイアを実現したいというものならば、バフェット式の集中投資の機会を狙いますが、いったん早期リタイアを実行できる資産を構築し終えたら、もう資産を何倍にもする必要はさらさらないのですから、現代投資理論に基づく分散投資で自身の資産の購買力の維持やインフレ追随等を目指すのが、自分にとっては至極自然な姿になるわけです。

ということで、私にとってはバフェット式の集中投資と現代投資理論に基づく分散投資は相反する、対立する概念、考え方ではなく、両方とも自身の人生にとって有用な考え方であるものと判断して、それを実践し、利用し続けています。

 

 

 

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成功する株式投資のためのノウハウその2(3つの条件を満たすポジションでのみ勝負する)

このエントリーでは、私がバフェット式の集中投資を成功させるために守ったルールを記載したいと思います。

集中投資を成功させるためには、自身で120%の自信が持てるポジションしか持つべきではないというのが私の考えであることは、既に当ブログの別エントリー内で書いている通りです。

それでは、自身で120%の自信を持つためには、具体的にどのようなプロセスを経てどのような要素を満たすべきなのかという点について私の経験からまとめてみたいと思います。

 

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私がバフェット式の集中投資を実行する前に行ったプロセスの3つの確認の要素は以下の通りです。

(1)自身の直感として降りてきたものであること
(2)論理的検証を行って、論理的にも正しいと確信できる仮説であること
(3)実際の統計的な検証等を経て、実際に自身が立てた仮説の通りに現実が動いていることの確認ができること

私が行ったバフェット式の集中投資では、この3拍子が完全に揃った場合にのみ、投資ポジションを持つことを自身にルールとして課していました。

この3つの要素について、以下でそれぞれ補足説明をしたいと思います。

まず、(1)について。

自身の人生の中で、重要な決断や発見、以降の自身の運命を分けるような分岐点において、度々ある種の直感が降りてきたのは、当ブログの別エントリーですでに述べてきた通りです。なぜ、そうなるのかについて私は次のように考えています。

自身の頭に直感が降りてくる前には、たいていそのテーマについて意識的、無意識的に何十時間もの思索が頭の中で行われています。その後のふとした瞬間に降りてくる結論には、自身の経験や学び、書籍やその他情報から得られる先人の叡智等の、自身の脳に蓄積されている全ての情報が無意識的に反映されている可能性が高いと思います。あるテーマについて考えに考え抜いたあとで、ふとした瞬間に降りてくる結論には、個人の全能力をフルに利用し尽くした結果の結論であることが往々にしてあるのだと思います。

個人的にはあるとき、このような直感が降りてくる直前に、考えに考え抜いた結果として、たった一晩でウエストがベルトの穴2個分減ったことが実際にあります。その時は自身でもちょっと信じられないことではありましたが、後から思うと、人間は考えに考え抜くとたった一晩でそれだけのエネルギーを消耗し得るということなのだと思います。

それだけのエネルギーを消費して、自身で考えに考え抜いた末に天啓のように降りてきた仮説については、最大限の敬意を持ってその仮説の妥当性について尊重し、検証していく態度を持つことが必要だし、またその価値があるものと思います。

次に(2)について。

たとえ考えに考え抜いた後に直感として自身に降りてきた仮説や論理ではあっても、合理的な推論でその論理の妥当性が証明できないものについては、当然のことながら集中投資をするための仮説として採用すべきではありません。時に世の中には非合理的に思える展開が実際に起こることがあり得るものと思いますが、集中投資をする時に自身の直感だけを信じてその可能性に賭けるのは、単なる自殺行為かと思います。別エントリーで既に述べた通り、投資の場合は何度でもストライクを見送っても良いのですから、勝算が薄い時にあえてスイングする必要はサラサラないのです。120%の自信を持てない限り、すなわち完全な論理的整合性を持つ仮説に出会うまで、何度でも美味しい機会を見送っても良いし、見送るべきです。

(3)について。

これは、(2)と同様です。論理的に100%正しいと思える推論でも、自身の至らなさや見逃し、あるいは1個人には到底見通すことのできない要因によって、その推論が間違いに終わる可能性は多々あるものと思います。なので、論理的推論で正しいと確信できるだけではなく、その推論の通りに世の中が動いている証拠を現実世界の統計結果等として求める態度が必要だと思います。もし自身の仮説や推論が正しければ、世の中はまずこう動き、ある特定の場所のこんな統計にこのような兆候が明確に現れるはずだとか、まずこんな現象が最初に相次ぎ起こるはずだという帰結に関する推論を行い、それが実際に起こっていることを確認する、いわば裏取りの作業です。ここでも投資の場合は、何度ストライクの球を見逃しても良いのだというポイントが重要です。120%の自信が持てるポジションを発見するまで、すなわち実際の統計結果等で自身の仮説の通りに世の中が動いていることをきちんと確認できるまでいつまででも待ち、その条件を満たさない案件はたとえストライクと思えても延々と見逃し続ける態度が、集中投資を行う場合は必要だと思います。

この3つの条件を満たす仮説、推論により、120%の確度を持って起こり得る将来事象であるのに、市場がその可能性を織り込んでおらず、対象株式が恐ろしく割安に放置されている場合に実際の投資行動を起こすわけです。

個人的には、この3拍子が完璧に揃った場合においてのみ、実際の投資を実行するということを厳格に守って、バフェット式集中投資を成功させてきました。これはバフェット氏の自身の本当に得意な分野でのみ勝負し、わからないものには決して手を出さないといった方針と相通ずるものではないかと思います。この態度と真逆の態度を取れば、当然のことながら投資ポジションの優位性は何ら無くなり、投資成果は凡庸あるいは最悪になるものと思います。

このバフェット式集中投資に関する個人的な経験とノウハウに関するまとめが、どなたかの将来の役に立つことを願っています。

 

 

 

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なぜ、部品発注や部品会社業績からiPhone売上台数、Apple四半期決算を読むのが敗者の戦略なのか

表題の件、個人的には書くまでもなく至極当然の話なのではありますが、今回の日経をはじめとするメディア、マスコミやアナリストの大失敗を経ても、世間では特段の学びも進んでおらず、インターネット上では部品会社業績からの早くも新たなゲス(推測)が始まっています。

部品発注、部品会社業績から最終商品の販売成果を推測する敗者のゲームはこれからも続きます。賢い投資家になるためには、こんな敗者のゲームに捕まることなく、一刻も早く卒業すべきだと思います。

そこで、この部品発注、部品会社業績から最終商品の販売成果を推測するゲームのリスクと問題点について、簡単にまとめておこうと思います。

 

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部品発注から最終商品の販売業績を推測するゲームをする人は、部品発注量が部品出荷量、最終商品生産量、最終商品出荷量と最終商品販売量に正直に連動することを暗黙に仮定しています。ですが、これがいつも成り立つことは誰も保証してくれず、自分で確認するしかありません。

これは、書くまでもなく不可能です。

部品発注されても、その通り部品出荷されるかは不明で、順調に部品出荷されてもその他の部品が何らかの理由で止まったり、今回のAppleの事例のように何らかの理由ですぐに最終商品生産に使われなければ最終商品生産は部品発注の流れより遅くなります。逆にこれも今回のAppleの事例のように短期的に貯蔵していた部品在庫で最終商品生産すれば部品発注の流れより多くの最終商品が生産されます。生産された最終商品は船が止まれば生産と同じスピードでは出荷されません。出荷された先では飛ぶように売れて棚が空になりかけているかもしれず、逆に全く売れずに棚がつかえているかもしれません。

問題はこれだけに留まりません。部品会社は競合する代替部品会社との競争に負けつつあり、受注割合を減らしていたり、受注単価を減らしている最中かもしれません。これらのことが全く起こっていなくても、部品会社がAppleにのみ商品納入しているのでなければ、Apple以外の他社の受注が増減している可能性もチェックしなければなりません。特に今のような、中国での極端な市場不振により、OppoやVivoの二桁マイナス成長とたくさんの弱小中国メーカーの対前年マイナス50%とも言われる局所不調がある場合には、この可能性の有無のチェックは欠かせません。

当然のことながら上記の記載がチェックすべきことのすべてではありません。例えば製造時歩留まりの変化等の、外部から確認することが極端に困難な要素もあります。

果たしてこんなチェックを全て行うのは現実的でしょうか?そんなわけはありません。

これを全てできる人は、世の中の全ての情報を得ることができてその情報を全て適切に処理できる人、すなわち神様だけです。

部品発注や部品会社業績で企業業績を推測したり報道する、マスコミや一部アナリストが度々こっぴどい間違いをするのは、当たり前なのです。敗者のゲームをしているのだから。

間違っても資産を増やして早期リタイアしたいと言った投資家は参戦するべきではないゲームです。

私は、昔この愚かなゲームをして市場が致命的な間違いをしていることが明らかな場合に、そのノイズで下がった株価を利用して安い価格で株を買うのに利用したことはあると思いますが、自身で積極的に部品発注情報、出荷情報等を利用した投資戦略を立てて実行したことは一度たりともありません。正直、バフェット式の集中投資、安全域を確保した長期投資の場合は、得られるリターンは大抵3倍〜5倍以上とかであって、こんな部品出荷情報などを利用して仮に運良くかつ首尾よくリターンを得たとしてもそのリターン幅は5%とか10%くらいのものです。かける労力と取るリスクに対し、バカらしくなるくらいのローリターンなのです。

バフェット氏が今回言ったセリフを翻訳、意訳すると、「3ヶ月間に売れたiPhoneXの台数を予測するなど、お前らバカなのか?」となります。そのビジネスに確固たる堀はあるか、その堀は長期の将来も継続する性質のものか否かを見極めることに比べれば、確かに本当にどうでも良いことです。

 

 

 

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良いサブスクリプション型の読み放題ニュースサービスができないかな

当ブログでもエントリーの中で事例をあげているように、株式投資をしている場合は、投資先の事業の継続的な分析、評価以前に、新聞や報道、インターネットニュースに存在する様々なノイズに引っかからないようにする必要があり、報道の中にある嘘や誇張、誤りや論理矛盾等を見破ったりする必要に迫られるケースがあります。

複雑なケース、単一の新聞社だけではなく多くのアナリスト等も一斉に騙されるこんなケースの場合はともかくとして、例えばインターネット上のニュースによくあるのが、単純にクリック目的と思われる、表題をわざと誤解を生みやすいものにしたり、極端な表現をしたり、分かりにくくしたりしているもので、内容を見にクリックするとがっかりする性質のニュース記事がたくさんあります。またクリックするとがっかりするものだけでなく、ニュース記事を全部読んだあとでがっかりするパターンもたくさんあります。例えばなぜ何々なのかという見出しで、最後まで読んでも理由が書いていないだとか、理由になっていないとか等です。

こういった、クリック目的や最後まで読ませる目的で、読者の時間を不当に奪うだけのニュース記事が非常に多く、インターネット上から情報を得るプロセスには非効率性にあふれています。

 

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なので、アップルがサービス開始すると噂されている、サブスクリプション型のニュースサービスに期待しています。特に、記者や報道機関のとにかくクリックさせて、記事を見させ読ませて広告を読者の目に入れてクリックさせたいというゆがんだ目的が、読者の有益な情報を得たいというニーズに全くマッチしていないのが、現行のインターネット上のニュース記事の問題点と認識しています。なので、こういった記者や報道機関側の歪んだインセンティブのない報道供給の場が欲しいと切に願っているのです。

サブスクリプション型のニュースサービスであれば、中身に広告を一切入れる必要はないし、記事を読ませれば勝ちの仕組みではなく、例えばサブスクリプション読者1人につきに役に立ったボタンを月10記事まで押すことができ、役に立ったボタンを多く押してもらった記事に読者が支払った料金が多く配分される仕組みにするとかで、良い記事、役に立つ記事ほど記事報酬が多くなる仕組みにすれば、最初に書いたような、くだらないクリック目的、記事を最後まで読ませる目的の記事がなくなり、煽り等で内容が貧困で役に立たない記事が淘汰されてなくなっていくのではと思うのです。

それならインターネットニュースではなく新聞記事で良いではないかと思われるかもしれませんが、当エントリーのリンクに貼っているように、様々なデマや誤報の発信源は実は新聞報道であることがとても多いのです。なので既存の新聞報道の、十分な調査と裏付けを得ずに、また結論ありきで書かれるゆがんだ報道態度の記事が速やかに淘汰される仕組みの新しい場が欲しいのです。というわけなのでサブスクリプションサービス内では役に立ったボタンだけでなく、月一定数の役に立たなかったボタンとか有害だったボタンがあっても良いかもしれません。

Appleがちゃんと中抜きしてくれれば、記者や報道機関がサブスクリプション読者になって役に立ったボタンを自社の記事に集中させても、サブスクリプション料よりも少ない金額しか報酬として得られませんので、不正すればするほど損失がかさんでいくことになり、不正が自然に抑制、防止されるのではないかと思います。

別にAppleでなくても良いのですが、どこかで良い記事や記者、報道機関が報酬を多く得て儲かっていくニュース報道、記事の場が育って欲しいのです。そのためには月何千円でも喜んで払い、悪貨が良貨を駆逐していく場ではなく、良貨が悪貨を駆逐していく健全な場が育つことにいち読者として貢献したいと切に願っています。

 

 

 

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日経や多くのメディア、アナリストたちはいかにしてiPhoneの売り上げを読み間違えたのか(2018年春ver)

標題の件、そもそも日経を代表として、各メディアは大体、毎年のようにiPhoneの売り上げを読み間違えてAppleの危機を煽り、その後のApple四半期決算で何のことはない、利益記録更新という好調な決算報告がなされて、あの騒動は一体なんだったんだという展開になるのが、もう毎年の恒例行事といっても良いくらいの定番の出来事です。今年も御多分に洩れずにちゃんとひと騒動ありましたので、その顛末と原因を当ブログで記し、後年への備忘録および教訓としたいと思います。

 

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事の経緯をざっくりと時系列で記載すると、以下のようになります。

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2017年12月末−台湾メディアがiPhone最高級モデルのiPhoneXの販売見通しを下方修正し、これまで5000万台を予定していたサプライヤーに対する同期の発注を4割削減し3000万台にしたと報道。

アップル、「iPhone X」18年Q1発注予定より4割減 鴻海も今日からワーカー採用中止

2018年1月末− 日経がiPhoneXを1〜3月計画比で生産半減し、4000万台生産予定を2000万台へ引き下げと報道。

iPhoneX生産半減1~3月計画比、高価格で不振

以降、日経をはじめとするメディアが「iPhoneXは販売が失速し、Appleの当初予定に比して極端な不調」とのトーンで、サムスンのOELD業績等、部品各社の不調の要因として繰り返し、iPhoneX失速、販売不調を各記事で強調。

2018年4月下旬ー各社2018年第1Q(1〜3月期)の四半期決算発表が相次ぎ、そこでAppleサプライヤー各社が、ハイエンドスマートフォン大手顧客の影響による1〜3月期もしくは翌期以降の業績不振や下方修正を報告。これを報道各社はiPhoneXの失速、不振が原因と報道。これを受けて多くのアナリストはAppleの1〜3月期iPhone販売台数見込みと四半期決算内容見込みを下方修正。Appleの株価は大幅下落。

2018年5月2日ーAppleの四半期決算発表で、前年同期を上回る好調なiPhone販売台数と売上および利益の2桁成長、サービス分野が対前年3割強の成長、ウェアラブルを含むその他分野は対前年4割弱成長といった驚異的な成長、翌四半期のアナリスト予想を明確に超える売り上げ見込みと16%の増配、$100bの追加の自社株買いを発表。これを受け、Apple株価は急進。2日時間外取引以降、決算前急落分を全て戻す株価上昇を演じる。

2018年5月4日ーその後、Appleが1月〜3月に自社株買いを強力に進めていたことがニュースに。バフェット氏も1月〜3月期にApple株を7500万株買い増ししていたことが報道されると4日にはApple株はさらに急進し、上場来高値を更新した。
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と、ここまでが、今回の日経をはじめとするメディアとアナリストたちの壮大な間違いの時系列記録です。

では、これほど多くの関係者が揃いも揃って見事に間違えてしまった原因はいったい何だったのでしょうか。

答えはAppleの2018年2Q(1〜3月期)のEarningsCallの28分頃から話されている内容にあります。

Apple Financial Results – Q2 2018

アップルは今回Q中に部品の調達を変更したことがアナリスト質問に対する回答として述べられています。

在庫(インベントリー)が今Qに急増したことについてのアナリスト質問に対し、Appleは今Q中に、現在のマーケット状況を踏まえいくつかの部品の購入決定をし、コンポーネントを大量購入し在庫として保有したことにより一時的に部品在庫が急増したのであり、時間を経ることでこれは解消されると回答しています。

詳細な理由については触れられてはいませんが、部品の有利な価格での調達や部品調達の将来リスクの回避といった何らかの理由で、今までとは異なりコンポーネントを早期に大量に調達し、その後の十分な部品確保後に部品注文量を急減させて今に至るのだろうと推測されます。

つまりは、最初の台湾メディアと日経は、今回の前倒しの多量の部品調達を初期のApple経営陣のiPhoneXの強気の販売見込みの現れと誤解し、また多くの調達を終えてのその後の部品注文減少をiPhoneXの早期の販売失速の現れと間違って解釈してしまったのです。そして、その後の各部品会社は後者のAppleからの部品調達減少により今後の業績予測の下方修正を行い、それを受けてアナリストたちはこれをiPhoneXの早期失速やiPhone販売不調の証拠としてとらえてしまい、数多くのアナリストがiPhone販売台数不調、Apple決算の不調の予測レポートを出し、目標株価の引き下げを行ってしまったのです。

結果、アナリストたちはApple好決算の直前にApple株に対する間違ったネガティブな情報を広めてしまい、Apple四半期決算発表後に、サプライヤーがノイズを出したとかサプライヤーへの発注減少をAppleのiPhone販売減少のサインと捉えてしまった等の釈明と事態の収拾に追われる羽目になったと報道されています。まさに、Apple株が上場来最高値更新という最高の結果が得られる直前の最悪のタイミングでApple株売りのサインを顧客に出してしまったわけです。

過去にクックCEOが、サプライチェーンは複雑でサプライヤー情報からAppleに何が起こってるか把握することはできないとの忠告があったことはまだ記憶に新しいですが、まさにその通りのことが起こったことになります。Appleがサプライチェーンで行っていることが理解できず、早期の部品確保の一連の行動を、強気の販売見込みと早期のiPhone販売失速と誤解してしまったことが今回の騒動の本質です。

では、この混乱、誤解とミスは回避不能だったのでしょうか?実は決してそんなことはありません。前提知識あるいはその調査と常識的な感覚、どんな仮説に対しても検証により証拠を求める健全な態度等があれば、このような失敗は未然に防げるものです。

まず、最初の台湾メディアと日経の報道についてです。台湾メディアはiPhoneXの1Q当初生産予定を5000万台、日経は4000万台としています。この台数は合理的水準でしょうか。Appleの昨年1〜3月期のiPhone販売台数は5000万台をちょっと超える程度の水準です。もしAppleの今年の1〜3月期のiPhone販売台数が昨年並みとするならば、今年の1〜3月期のAppleのiPhone販売台数全体に対するiPhoneX販売台数比率は、台湾メディアの数字ではほぼ100%、日経でもほぼ80%となります。この数字は常識的でしょうか。世界的には裕福でiPhone比率の高い日本でもiPhoneXは10万円を軽く超える端末で、一括購入ではない分割販売では審査が通らないケースが頻発するはずです。まして海外ではもっと状況は厳しいはずです。もっと安いiPhone8やiPhone7がラインナップに存在するのに、審査で止まってしまって分割購入など実質不可能な人が多くいるはずなのに、全体に対するiPhoneX比率が80%以上になるはずがないことは、まともな常識がある人にとっては火を見るより明らかなことなのです。こんな子供でもわかりそうなことがApple経営陣にはわからないのだと、Apple経営陣はまさに愚か者の集団なのだと考える人は間違いなく頭がどうかしています。

なぜこんな、ちょっとでも常識がある人ならわかりそうなことが台湾メディアや日経にはわからないのかといえば、Appleの前年同期のiPhone販売台数が5000万台ちょっとだったという事実を知らず、かつそれを調べようともしないからです。なぜ大の大人がインターネットでチョチョっと調べればすぐにわかることを調べないのかと言えば、台湾メディアも日経も、求めているのはスクープであって、報道内容の正しさではないからです。これらの会社はスクープのためには正確で正しい報道をするための徹底的な調査をするインセンティブは持ち合わせていないのです。

というわけで、今回も台湾メディアと日経の報道の間違いを見破るのは簡単でした。

次に多くのAppleのサプライヤーの1Q決算の内容と多くのアナリストのApple格下げや目標株価引き下げについてです。これは台湾メディアや日経報道よりもちょっと見破るのはむずかしかったかもしれません。でも公開情報だけでちゃんと見破ることができました。この各部品会社の不調がiPhone不振によるものであれば、その流れは以下のようなものであるはずです。

(iPhone売り上げ不振)→(iPhone完成品の在庫急増)→(Appleより部品会社への発注減少)→(部品会社の次Q見通しの引き下げ)

つまり全てのトリガーはAppleがiPhoneの売り上げ不振を知覚してから始まる一連の現象であるはずです。これが全て起こった後に部品会社の決算発表があったのですから、2018年1Q(1〜3月)の売り上げにはAppleが知覚可能な深刻なiPhone販売不振が起こっていたはずなのです。

ですから、調べるべきは、2018年1〜3月の販売統計です。この統計数字の中に果たしてAppleが知覚できるほどのiPhoneの販売不振があったかどうかを確認すれば、アナリストの描くストーリーが真実かどうか判断できます。

公開された調査会社等の1〜3月販売統計はApple四半期決算前に複数確認することができました。それらを全て付き合わせた結論は、それらの統計数字にiPhone販売の不振を示す証拠はないというものでした。実際には逆にiPhoneやiPhoneXの好調を示す統計結果の方が多かったのです。もっと具体的に言うと、調べた調査会社統計のうち1社を除き全ての会社の統計数字が1〜3月期のiPhone販売好調の方向を示していました。しかもApple不調を主張する統計会社は何と根拠となる同期間のApple関連統計情報の具体的数字を全く示していなかったのです。

結局、逆を示す統計結果は容易にいくつも見つけられるのに、同期間のApple不調を具体的に示す統計調査結果の開示数字はとうとう1社たりとも見つけられませんでした。

これにより多くのアナリストが格下げ、目標株価引き下げを行った根拠に疑義が生じ、これらアナリストの判断は誤りの可能性が非常に高いと事前に判断することができました。

上記のように、毎回の日経をはじめとするメディアやアナリストたちの間違いは合理的に見抜くことが可能です。必要なのは、常識と調査等の労力を厭わない姿勢、あらゆる仮説に検証を行い証拠を求める合理性と論理的態度です。

では、今回の事例を反省して、日経をはじめとするメディアやアナリストたちは今後は間違いを犯さないのでしょうか。これは全く期待できません。日経をはじめとするメディアはスクープのためには正しい内容の報道をすることを2の次にし続けるでしょう。アナリストもしばらくは同じ間違いをする人は減るでしょうが、過去もサプライチェーン情報に頼りすぎて、ミンチーコーが大失敗したケース等あり、この手の間違いは相も変わらず繰り返されています。将来も必ず起こると思っておいたほうが良いでしょう。

今回の事例でも分かる通り、アナリストがテレコンで質問するまで、Appleの部品発注行動の意図など、部品会社等も含め、外部から分かりようがありません。意図のわからない現象を、マスコミ等の外部がスクープのため、無理矢理にビジネス不調という結果になるように勝手に説明をつけただけなのです。要は結果ありきなので、その勝手説明の内容には検証すると矛盾が噴出し、マスコミやメディアの憶測に何らかの間違いがあることはいつも簡単に見抜けるというだけのことなのです。

ここまで今回の経緯をちゃんと見た方ならば、クックCEOが忠告した通り、サプライヤー情報に基づき企業業績や決算の予測を行うことは不可能への挑戦と言ってよいということがわかると思います。それなのに、日経等のマスコミや一部アナリストたちはろくな検証行為をしていません。これはエベレストに登るのに登山用道具を全く用意せず、必要な訓練を全くせずにトライすることに似ています。はっきり言ってしまうと、これらの人種は自分が何をしているか、自分自身で理解できていないのです。

そんな人種は、何度でも同じ間違いを起こし続けます。毎年、無残な失敗という同様な現象が飽きもせず起こるのには理由がちゃんとあるのです。

なので、今後のためにも、こういった過去の間違いの記録は風化させずに、必要な場合はその度に思い出して、合理的な態度でその間違いを将来も見破って行くことが、投資家には求められます。

このエントリーが自身を含む将来の投資家の判断に資することを願っています。

 

 

 

 

 

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ゴルフ – 左肘を伸ばさない打法のもう一つのメリット

前回のエントリーで、ゴルフでの左肘を伸ばさない打法の個人的なマニュアルをまとめました。

そこで、自身でたどり着いた打法の説明は完結しているのですが、この左肘を伸ばさない打法のもう一つの大きなメリットを書き漏らしていることに気づき、この追加のエントリーを書くことにしました。

そのメリットとは…

 

 

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単刀直入に書きますが、インパクト付近でクラブヘッドを飛球線に沿って直線的に動かしやすくなることです。

インパクト付近で左肘を曲げて先行させ、左手首を手のひら側にわずかに曲げながらインパクトを迎えることでクラブヘッドを直線的に動かせることは、この動きをしたことがない人にとっては自明なことではないかもしれません。でも実際、クラブを持ってこの動きをしながらゆっくりとインパクト前後をクラブヘッドをなぞるように直線的に飛球線に沿って動かしてみれば、すぐにわかると思います。

従来の左腕を伸ばす伝統的なスイングをする限り、この飛球線に沿った直線的なヘッドの動きは実現できません。無理やり実現しようとすると頭とスイング軸を右から左へ大きく動かすしかなくなります。

この点が左肘を伸ばさない打法のもう一つの重要なメリットだと思います。左肘を伸ばして左腕の長さを固定する限り、クラブヘッドの軌道は円運動となり、飛球線とクラブヘッドの軌道の向きが合致するのは一瞬となります。物理的にはその一瞬のタイミングでクラブフェースが飛球線と直角になっていて、かつそこでインパクトの衝突が起こってはじめて、ボールはストレートに飛ぶことになります。これを安定的に実現するのが不可能に近い難易度なので、わざとそこから外れるようにして、フェードやドローを持ち球にするのが、ゴルフでは定番なのだと思います。

左肘を曲げ、かつインパクト直前から左肘の曲げを強くしていくことで、インパクト前後に直線的なヘッド軌道を作ることができ、出会い頭ではなく狙ってストレートに近い球を打てるようになることは、かけがえのないメリットではないかと思います。

フェースの向きもインパクト前後で安定して同方向で推移させることが容易になるのでドローやフェードもとても打ちやすくなります。

最初にこの左肘を伸ばさない打法にトライしたときは、体全体を使った打法から左腕で引き込んでいく打法に変わることにより、ヘッドスピードの減少と飛距離の低下を覚悟していたのですが、これは全くの杞憂に終わりました。慣れると体全体を使ってスイングしていたときと遜色ないヘッドスピードを出せるようになり、またこの打法による適切なヘッド入射角がもたらすバックスピン減少と安定的にしっかりと捕まった球が打てることの相乗効果により、最大飛距離は以前の若い頃と全然遜色ないし、平均飛距離は吹き上がったり大きくスライスしたりといったことが無くなった関係で、かえって向上しているかもしれません。

1つ言えるのが、この打法が今実現できているのは、もしかすると現代的な軽いクラブのせいかもしれないということです。私はパーシモンとスチールシャフトの組み合わせでドライバーの重さが380グラムとか420グラムとかもある時代もプレーしていましたが、その時代のクラブで今行っているスイングをそのまま行うのは、かなり困難を極めるかもしれません。若ければできなくはないとは思いますが、それでも強靭な左腕が必要なのは間違いないでしょう。今、早期リタイア後に軽々このスイングができているのは、現代の軽いクラブの恩恵がとても大きいと思います。

そういう意味でクラブの進化にも感謝しきりです。

簡単にフェード、ドローが操れて、大きなスライス、フックとさよならできるとゴルフはとても楽しくなります。

それにしても、こんなところにも研究に値する面白い世界があるとは。早期リタイア、まだまだ奥が深いと感じます。

 

 

 

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ゴルフ – 左肘を伸ばさない打法のまとめ

早期リタイアをしてからふと、左肘を伸ばさないスイングをするとゴルフで昔痛めた背中を壊すことなく安全にプレーができることを発見し、ゴルフのプレーを再開したことを以前のエントリーで書きました。

あれからずっと安全にゴルフができており、嬉しい限りです。今回、オフシーズンの半年程度お休み明けでまたゴルフを再開したら、すっかり左肘を伸ばさないで打つ打法を体が忘れてしまっていました。逆に人生の長い期間の何十年もの間やっていた、オーソドックスな左肘を伸ばしたゴルフスイングが顔を出すようになってしまい、早期リタイアしてから取り組んで作った左肘を伸ばさないスイングを思い出して、ちゃんと再現高くできるようになるのに随分と試行錯誤と実験が必要になってしまいました。

というわけで、これから多分、毎年のようにオフシーズン休み明けに直面するであろう、この新しく取り組んだゴルフスイングを思い出してラウンド実戦で使えるような状態に持っていく作業のためのメモをこのエントリーで残し、毎年のこの作業を楽にするためのヒントにしたいと思います。

個人的には、背中の怪我が理由となっている左肘を伸ばさないゴルフスイング、打法ですが、まさに怪我の功名とでもいうべきか、このスイング、打法のおかげで、ヘッドの入射角をうまく調整することができて、ドライバーでスピンを減らしながら高い弾道で飛ばす、科学的に見て合理的な球が打てるようになりました。アイアンもヘッドの入射角を水平に近くにすることで、ショットのヘッド軌道の高さの許容範囲がとても大きくなって、アイアンショットもとても簡単になりました。もし、これを読んだゴルフスイングに悩まれている方、球が吹き上がったり、スライスしたり、迫力のある弾道なのに行ってみるとあまり飛んでおらず、パワーのない技ありなお年寄りとドライバー距離があまり変わらなかったり、安定してストレートに近い球が続けて打てなかったりといった方は参考にしていただけるところがあるのではないかと思います。

 

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まず、グリップです。

左手のグリップは若干ウイーク気味に握ります。そしてスイング中は左手首を甲側に折るのではなく、手のひら側に折るイメージで使います。左グリップに関するもう一つの注意は、親指を詰めて握るショートサムで握ることです。ロングサムで握ってしまうとフェースが返りにくくなり、フェードやスライスは打てますが、ドローやフックを安定的に打つことが難しくなります。(?また、左グリップを指で握り、左親指の付け根をグリップにべったりつけずに隙間を作ることで、左手首を手のひら側に折り左肘を曲げるスイングがしやすくなり、捕まった球が打ちやすくなります。?)

対して右手は指だけで握ります。右手を手のひらを使って握ったり、インパクト時に手のひらも使って右手でグリップを握りしめるように使ってしまうと右手首を手のひら側に折るようなインパクトとなってしまい、左手首を甲側に折る形となり、フェースは空を向き、スライスや高くスピンの多い、弱い球になってしまいがちです。なので、右手を指だけで優しく握り、インパクトでも握りしめずに優しく使うのがコツになります。

結果、アドレス時には、右手は手のひらのところが左手の親指を包み込む形とならず、右手指だけがグリップに引っかかっていて、右手のひらのところに大きく空間が空いている形になります。そして右手のひらはアドレス時に飛球線方向を向くようにします。ここが飛球線の左側を指すようにしてしまうと、フェースを開かずにバックスイングをするには、極端なフライングエルボーになるように上げる必要があり、バックスイング時にフェースが開いてしまうことが多くなるので注意です。

アドレス時にはハンドファースト&ハンドアップになるように構えます。フェースを左に20〜30度程度クローズにして左グリップを握ったあと、ハンドファーストにして左肘を若干曲げてハンドアップにしてアドレスすると、フェースが目標に向くといった手順になります。(この手順は慣れたら省略してもOK。) 打ちたい球がドロー系ならばこの段階でフェースは若干クローズドといった形で、狙いたい弾道のための微調整をアドレスのフェースの向きで行います。

次にアドレスです。

肩と肘とグリップで5角形を作って、肩周りを柔らかくして胴体とは連動させずに自由に動かすイメージのスイングですので、基本、胴体の回転とか肩を90度以上回すとかが重要ではないスイングとなります。フォローでもスタンスがオープンでなくてもフォロースルーに全くといって支障が生じないので、スタンスはスクエアから若干クローズにした方が良い結果になるようです。スタンスをオープンにすると、左肩周りを固めて肩を回すことによりスイングするオーソドックスな左腕を伸ばしたスイングが顔を出す嫌いがあります。スタンスをクローズ気味にするとこのタイプのスイングがしずらく、自然に胴体を左に回転させるのではなく左肘を畳んでコンパクトなフォローでスイングしやすくなります。

始動と手首の使い方です。

バックスイング時はフェースを開かずに、つまりフェースがヘッド軌道の方向と垂直な状態を保つようにコックしながら上げて行きます。結果的にはスイング時手首は左親指方向に多少コックを使い、インパクト時には逆方向にアンコックする形になります。そしてトップの切り返しでグリップを柔らかく保ち、コックを一段深くしてダウンスイングに進むことでより溜めのあるスイングになり、そのままインパクトでヘッドを先行させるように走らせると、捕まったドローが出やすくなります。(このとき左手首を甲側に折らないように注意)

スイングのイメージについてです。

スイング中の動きは体の特定の部分の形のイメージするのではなく、打ちたい球に応じたヘッド軌道のイメージで行います。体の形をイメージしても再現性が悪く、一晩で通用しなくなることが大半ですが、ヘッド軌道の動きをイメージするとそれに応じた体の動きを体が勝手にやってくれて、昨日や以前の動きが再現しやすい傾向があります。具体的にはドライバーの場合は、高めのティに乗ったボールをオーバースピンをかけるように、手先でヘッド軌道を作るのではなく、体全体を使ってオーバースピンをかけるようにイメージしてスイングすると、ハンドファーストかつアッパー軌道のスピンの少なく高い飛ぶ球が打ちやすくなります。手首を操作することなく縦のオーバースピンをかけるようなイメージでスイングすると、左右の曲がりもほとんどない、非常に良い結果が得られます。

アイアンの場合は、ほぼ水平のインパクト軌道を作ることをイメージします。この軌道であればダフリ気味に入ってもヘッドが滑ってインパクトし、トップ気味に入ってもリーディングエッジが球の中心よりも下に入れば、球がフェースを駆け上がってボールが上がってくれます。なのでボール半分以上の縦方向の許容誤差があるような非常に易しいイメージを持ってスイングできます。

練習方法および上記スイングがちゃんと出来ているかの判定方法についてです。

長い間のオフシーズン空け等のこのスイングを体が忘れている時には、PS等のウェッジや8番アイアン等のショートアイアンを使って練習場でこのスイングをして球を打ってみると、ちゃんと出来ているかどうかがすぐにわかります。

これらの短いアイアンでオーバースピンをかけるような意識で球を打つと、自然にフォローに向かって左肘がたたまれて行き、インパクトの瞬間にヘッドが左右にも上下にもよじれない、ストレートにヘッドが動くインパクトが実現できます。もしこれがちゃんとできていれば、ヘッドがボールに綺麗にインパクトした後、軽くマットにシュパーンと触り、左腕を伸ばしたり左肘を使えてない円運動のスイングをした時とは別次元の精度のインパクトの感触になります。球を打つのが本当に楽しく感じるほどの抜けの良さなので、うまくできているかどうかはそれですぐわかります。そしてその時の球筋は左右にも上下にもよじれない、糸を引いたようなおとなしいストレート球が出ます。

逆にフェードやドローしか出なかったり、非常に軽くシュパーンといった音でインパクトが綺麗に抜けて行かなかったり、低く出て上に吹き上がったり力なく上に上がってしまったりする場合には、正しくこのスイングができていないサインになります。

ショートアイアンで正しくこのスイングができていることを上記方法で確認した後、ドライバー等の長いクラブで同質のスイングが実現できてストレート系の球が意図して打てるようにする練習手順が良いと思います。

また後日、内容の追加修正をしていき、個人的にオフシーズン明けマニュアルとして最高のものにしていこうと思います。これを読まれる方にも、私もゴルフ人生の中で何度か出会った、素晴らしく低スピンで果てしなく飛んでいく見事なドライバーショットを打つ先達の業師と同じ球を打つためのヒントになれば幸いです。

 

 

 

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バブルは毎回違った顔してやってくる

標題の言葉が誰の言葉なのかは存じ上げないのですが、誠に本質をよく言い表した言葉だと思います。

これについて、1エントリー書いてみようと思ったのですが、全く同質のテーマで良く出来たサイトがありましたので、まずはそのリンクを貼っておきます。

バブル崩壊の兆候も…素人が楽観視するビットコイン投資の危険性

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ビットコインと仮想通貨が高値に駆け上っていた時に、何度かこんな趣旨のツイートを見かけました。

「年寄りはブロックチェーンの仕組みとか難しいことはもう理解できないのだから、せめて黙ってればいいのに。」

ビットコインをはじめとする仮想通貨に対してバブルと警鐘を鳴らす御仁を揶揄するつぶやきです。

こういったタイムラインを見て、ああこれはまさに「バブルは毎回違った顔してやってくる」だなと感じたのを今でも良く覚えています。これは新手の「今回ばかりは違う」だなと。

ドットコムバブルの時も「インターネットは世界を変える」という、「今回ばかりは違う」の理屈でした。確かにインターネットは世界のあり方を変えましたが、その予感に熱狂しドットコムバブルに踊った方々はみるも無残なバブル崩壊で資産を消しとばしてしまいました。今回は「ブロックチェーンは世界を変える」でしたが、確かにブロックチェーンは世界を変える潜在能力はあるかもしれませんが、だからと言ってブロックチェーンバブルに踊った人が報われるかどうかは全くの別問題です。現存する仮想通貨のたった1つでも、後世で生き残りメジャー通貨になっているかどうかも不明だし、素晴らしいブロックチェーン技術は通貨以外のところで将来は大活躍しているかもしれません。

ドットコムバブルの時は、会社名にドットコムがつけば、株価が瞬時に何倍にも駆け上がり、まだ利益を上げてもないドットコム企業の株が軒並み買い漁られて何十倍にもなりました。今回もブロッックチェーン関連の会社とみれば、どんなに怪しい会社であっても吹き上がるという現象が起こったようです。

バブルはこうやって毎回違うテーマで違う場所に出現し、それに免疫のない人々を巻き込んで、踊った人々の資産を吹き飛ばして行くのだなあと改めて実感します。

個人的には、本源的価値のある資産にしか投資しない方針を貫いており、それで経済的自由を達成して早期リタイアに辿りついていますので、これまでもそうでしたしこれからも本源的価値のない資産には一切投資するつもりがありません。以前も本源的価値については以下のようなエントリーを書いておりますので、以下にリンクを貼っておきます。

新しい投資ビークルが乱立する時代にこそ、本源的価値に注目する

 

株式の本源的価値については、最初にリンクを貼った先のサイト内で十分な説明がされていると思います。将来の株主配当の割引現在価値合計がその株式の本源的価値になるということでこれで全てが言い表されています。

ですが、もう1点、個人的に重要と思う点を追加すると、本源的価値を有する資産はリターンを得るのに市場を介する必要がなくなるということです。言い換えると、本源的価値を有する資産の場合は、気分屋で躁鬱病の市場がつける日々そして瞬間瞬間の寄り付き価格に依存せずに投資リターンを得ることが可能となるということになります。

実際、株式の場合は将来支払い配当の割引現在価値がその株式の本源的価値ですから、ある株式のもつ本源的価値を得たければ、市場で株式を売却するのではなく、その株式をずっと持ち続け、ずっと配当をもらい続ければ良いわけです。また、躁鬱病気質の市場がその株式に対して極端に悲観的な見方をして、その株式の価格を売り叩くとすれば、確固たるビジネスにより健全なプラスのキャッシュフローを産み続ける会社の株式にとってはこれはまたとないリターン増のチャンスになります。その会社はプラスのキャッシュフローを利用して自社株買いを行って流通株式を減らすことができ、減らした分だけ1人1人の残存株主への配当額を増やすことができます。なので、健全なビジネスでしっかりとしたプラスのキャッシュフローのある会社が市場のヒステリーによって売り叩かれると、本源的価値獲得狙いの既存の株主にとっては逆にリターンが急上昇するチャンスになります。逆説的ですが、だからその魅力的な機会に買いが群がり、本源的価値のある会社の株はいったん下がってもすぐに下げ止まるわけです。

これは国債でも事情は似ています。配当と元本償還を待てば、市場を通して売却せずとも投資のリターンを得ることができます。また、しっかりとした世界相手のビジネスができている企業を多数有する国であれば、何らかの理由でその国の通貨が売り込まれたとしても、それによってその国の輸出ビジネスが好調となり、国の法人税収入が増大し、その国の信用力がどんどん回復します。ここでも、理不尽な理由によりその国の通貨が売り込まれても、それ自体がその国が好調に転ずる原動力になります。

本源的価値を有する資産の場合は、市場の躁鬱病気質が仮におかしな市場価格をつけることがあっても、いずれその資産が持つ本源的価値に収斂していくメカニズムが備わっているわけです。

本源的価値のない資産にはこの原理が働きません。市場を介さずに投資リターンを得る手段がなければ、投資のリターンを決めるのは躁鬱病気質な市場のご機嫌次第となります。

私のもう一つの好きな言葉はバフェット氏の「潮が引いた時にはじめて、誰が裸で泳いでいたかがわかる」という言葉です。仮想通貨バブルの波が引いたまさに今、この言葉が示している状況になっているのではないかと思います。

本源的価値のある資産とそうでない資産をきちんと理解し区別することは、資産を作り守っていくためには必須であると思います。様々なバブルを経験し、それをきちんと振り返って乗り越えて行くことで、この学びは得られます。なぜか、何度も市場に捕まってしまって、資産が増えたと思ったらすぐに消し飛んでしまう方は、この点の学びを次回以降に活かせていない可能性大だと思います。

 

 

 

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成功する株式投資のためのノウハウその1(マスコミ等の他者に騙されない)

株式投資で首尾よく結果を得るための方法やアプローチには数多くの種類があるものと推測しますが、私が株式投資で財を成した方法は、バフェット式の集中投資、安全域を確保した長期投資ですので、この投資方法を志す場合のノウハウや有効な手段について、全く体系的ではなく思いついた順ですが、書き綴っていこうと思います。

 

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どんな会社に投資するとしても、マスコミ、新聞その他の、無知や願望、クリック数稼ぎその他の、純粋な事実や情報からの意図的、無意識的な偏差、乖離を含んだ報道は避けられません。しかも、それらの偏差や乖離はランダムではなく、大抵一定の法則性があります。

例えば、記憶に新しいのが、日経の2016年の年末のAppleのiPhone減産の報道です。皮肉にもその直後のAppleのホリデーシーズン四半期の決算で非常に好調な結果が報告され、それからApple株価の怒涛の上昇が起こりました。昨年末の日経報道を純朴にも信じた方は、今年のAppleの50%程度の大幅な株価上昇を見逃す原因となるミスリーディングな報道に見事に騙されてしまったわけです。

実は日経のミスはこの1回だけではなく、Appleに関して何度も同じ方向のミスを犯しています。なので、日経だけ読んでいると、さぞAppleは調子が悪いのだろうと錯覚してしまいます。でも実際にAppleの決算の数字をきちんと毎四半期、認識し続けていれば、全く違う景色が見えてきます。なぜ、日経は毎度毎度、Appleの事業パフォーマンスについて、測ったように悲観的な方向に見誤るのでしょうか。

私は、こうではないかと思います。AppleのiPhoneは数多くの日本製部品で支えられています。いわば、Appleがくしゃみをすると、日本の精密部品会社が風邪をひくといって良い状況です。なので、iPhoneの不調の兆し、すなわち日本の数多くの精密部品会社の不振の予兆をどこよりも早くスクープするという目標に必死になっているのではないでしょうか。だから例えば、iPhoneの1部品の納入が何らかの理由で遅れたという理由で、その他の部品もスピード調整目的で減産したりすると、その情報を耳にし、いち早くiPhone減産イコール数多くの日本の精密部品会社に暗雲のスクープといった形で功を焦るのではないでしょうか。

こう考えると、毎年のように日経がAppleの業績について、なぜ悲観的な方向にいつも外し続けるのかについても、さもありなんと理解できます。また、日経だけ読んで、Appleの絶対的数値パフォーマンスを追わない人が、Appleの業績について誤ったイメージを持ってしまうことも納得します。

重要なことは、すべての報道機関とニュースソースは客観的報道はしないということ、何らかの理由やインセンティブで報道内容が歪んでいるということです。だから、自分の投資に少しでも関係のあるものであれば、必ずオリジナルソースを確認し、記事や情報内に含まれる第三者意見や見込みはとりあえず無視して、客観的な数値、情報のみをきちんと収集して自身の意見と見立て、仮説を持つこと、そしてその仮説を絶えずその後の客観情報により検証し続けることです。

すべての記者や書き手は、その分野の素人だと思ってかかった方が良い。何の根拠と検証もなく誰かのいうことを信じるべきではありません。たとえそれが業界の第一人者と呼ばれるアナリストであろうとも。根拠と十二分な検証なく誰かを信じると、必ずどこかでしっぺ返しを受けます。投資での成功を志すならば、他人本位な態度は論外です。すべて自分で納得いくまで調べて考え、120%の自信が持てる仮説に基づいた投資ポジションを持つべきです。

特にバフェット式の集中投資を行うならば、自身で120%の自信が持てるポジションしか持つべきではありません。投資は野球と違って何度ストライクの球を見逃しても良いのですから。たとえ1回でもバットを振った時にヒットやホームランになればそれで良いのです。たった1度のホームランや数度のヒットで、早期リタイアに辿りつけるのが株式投資であり、バフェット式の集中投資です。

ですから、自分の人生で得た知恵、経験と、先人の叡智から得た学びのすべてをたった1度や数度のスイングに込めるべきです。それがバフェット式投資で財を成した経験者からのアドバイスです。

これを行うためには、頭が弱く徹底的な検証もしない、そこらの記者やアナリストに振り回されていてはいけない。まずはそういったノイズに引っかからないのが投資に成功するための第一歩だと思います。

 

 

 

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スマートフォンARが普及したら実現してほしいこと – その後

以前のエントリーでAppleのARkit導入後、真っ先にその機能を用いて導入、実現してほしいことをこのエントリーで書きました。

程なく実際に想定された動きが見られました。以下のリンクの通りです。

「ポケモンGO」のナイアンティック、「ハリー・ポッター」のゲームを発表

 

展開としてはある意味平凡で意外性の全くない展開です。

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最初に見られた想定された動きは、ドラクエでもなくゼルダの伝説でもなく、ナイアンテックのハリー・ポッターでした。これはある意味、一番順当、平凡、意外性のない展開です。ナイアンテックはポケモンGOで実績もあり、世界中にスポットが用意済みなので、ARと地理を用いたこの手の次回作ゲームを作れる最短距離にある会社で、かつ世界展開が可能で収益化がもっとも容易な優位性を持つ会社です。

でも、だからこそ、次の展開はナイアンテック以外の会社に頑張って欲しかった。このゲーム分野にはもっと多様な会社の多くの知恵と工夫が必要です。だからこそ、日本の数多くの名作RPGを輩出した、スクウェア・エニックスとか、また数多くの良質ゲームを生み出した任天堂といった会社にAR系のゲームでヒットを飛ばして、この分野のゲームにさらなる深みと多様性を生み出して欲しかった。

このような気持ちもあって、次のARゲームとして一番に期待するのが、ARドラクエであり、ARゼルダの伝説だったのです。

残念ながら、展開としては全く面白みのないナイアンテックの次期ARゲームがARゲームの次の展開になりそうです。仕方がないので、ナイアンテックにはポケモンGoの枠組みにとらわれずに、斬新で面白いARゲームの新境地を期待したいと思います。

それにしても、日本のゲーム会社も、この分野で地力を発揮してほしいものです。

 

 

 

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